ある程度限界もあるのが家庭用脱毛器


ある程度限界もあるのが家庭用脱毛器ブログ:2015-3-19


前、全く連絡のなかったお父さんから
突然、電話がかかってきた。

電話の向こうから
酔いに任せ怒鳴るお父さんの声が響いた。
「お母さんをどこにやった!」

…頭がクラクラする。
立っているのが精一杯で、
おれは受話器を握る手に必死の力を込めた。

「知らないものは、知らないとしか言えません。…失礼します」と、
おれは事務的に振舞ったが、受話器を持つ手はガタガタと震えていた。

電話を終えた直後、おれは激しい嘔吐に襲われた。
溢れ出る涙と、遠い記憶の中でそのままうずくまり、
しばらく立ちあがることができなかった。

家族という枠の中で、
幼いおれは息をひそめているのが精一杯だった。
死に怯え、生きていることが怖く、
眠れない真夜中を幾度となく過ごした。

お父さんとお母さんは20年前に正式に離婚している。
それでもお父さんは家に出入りしては
ビールを飲んで暴れていた。

10年前からは、お母さんは心を病んでしまった。
何も手につかないパニック障害とうつ病と診断された。

入退院を繰り返しながら、
現在は病院に隣接する施設にお世話になっている。
長年にわたり溜め込んだストレスに、心も体質もに疲れている。
お母さんをお父さんと会わせる訳にはいかないのだ。

「お前を産むつもりはなかった。
お父さんに強引にされてできた子どもだ。おろすわけにいかず産んだだけ」
売り言葉に買い言葉で言ったのかもしれないが、
お母さんが発した一言が今でも忘れられない。

「お前はお父さんにそっくりだ」とお母さんに言われる度に、
体質の中に流れる血を全部捨てたい衝動にかられた。

…それでも、
おれは、お父さんの陽に焼けた顔とごつごつした手が誇りで、
お母さんの歌ってくれる歌が安らぎだった。

そんな日が確かにあって、
今もどこかでお父さんとお母さんを心から憎むことができないでいる。